いとしのヒナゴン』(文藝春秋

単行本は10月刊行予定とのこと。(出所『TITLE』10月号)井川遥と『いとしのヒナゴン』については下記のサイトがとても詳しい。
http://www.megaegg.ne.jp/~kosakin/index.htm
それによると、映画には重松清もチョイ役で出ているとか。井川遥のファンにとっても(私も月刊井川遥Special持っていたりするけど)重松清の読者にとっても、いい映画になるとうれしい。映画公開は来年春。初日舞台挨拶とかあるなら、ぜひ行ってみたい。(11/14追記)映画のタイトルは『いとしのヒナゴン』から『ヒナゴン』に変更。

10代の悩み相談室

8/31に最新の相談・回答がアップされていた。内容はお金の貸し借りについて。上に張ってあるリンクからどうぞ。

理論社ではこの秋、10月より、いままでみなさんに親しまれてきた文学シリーズ「YA!」のノンフィクション版をスタートさせます。

こっそりと9→10月に変更されている。

子どものこと話そう

9/1朝刊掲載文がアップされていた。上に張ってあるリンクからどうぞ。

なぎさの媚薬

週刊ポスト』9/10号を見ていたら、「哲夫の青春」が15回目だった。
あと、以前「研介の青春」の感想を書き逃したので気付いたことを。学校のお偉いさんの言葉で「教育とはサービス業だ」というのがあったが、これって私の出身高校の理事長が言ってた。まあいい学校だったとは思ってないから、こういうマイナスの面でモデルになっても、別に嫌だなとは感じない。

シリーズ人間

今週の担当は勝谷さん。田村さんは、もう9週にわたって担当してない。

8/29講演

名古屋ってわりと標語が好きな街なんです。それは僕も住んでいたからわかります。学校ぐるみで標語コンクールなんていうのにも応募した覚えがあるし。その時に僕が作った作品でいいところまでいったのが、信号は 青になっても 右左 という、うーん、我ながら作家の片鱗を覗かせるといいますか…。

こんな経験が、「ねじれの位置」(『小説新潮』9月号)のもとになっているのかな。

書評をいろいろと

週刊現代』2002年11月30日号『きよしこ』(評者芹沢俊介
きよしこ』は一読しただけでこれまで読み返すことがなかったから、忘れていた。作者のもとに届いた1通の手紙が、この話を書かせたということを。言葉がつっかかってうまくしゃべれない吃音の子どもを持つ母親が、「あなたがどもることをテレビで知った。息子のために励ましの手紙を書いてくれないか」と手紙を送った。悩んだ末に重松清はそれに返事をせず、この『きよしこ』の7編を書いたのだ。
8/29の講演の中で重松清は言っていた。

僕はこれまでにたくさんの小説を発表してきました。それは作家としてはいいことでしょう。けれど、僕の2人の娘にとっては、小説という特定の受け手のいないものよりも、他の誰でもない、娘だけのために書いた手紙を残してあげた方がいいのかもしれない。そのことに気付いて僕は、ひょっとしたら作家引退宣言か、というぐらい落ち込みましたけど…。

1時間半に渡った講演を無理やりまとめると、「特定の受け手をもたない言葉に効果はない」ということだ。その反対がこの『きよしこ』ではないか。重松清というただ一人の送り手から、うまくしゃべることのできないこの男の子ひとりだけのためのお話。だからこれほどまで私たちの心に迫る物語になりえたんだと思う。そんなことをこの書評は思い出させてくれた。
そしてふと気になったのだが、この話に後日譚はあるのだろうか。「このお話のおかげでうまくしゃべれるようになった」なんていう出来すぎた話を望むのはエゴだと思う。それよりも「相変わらずうまくしゃべれない。友だちにもからかわれる。でもそうして落ち込んだ時には、いつも『きよしこ』を読み返して元気を出している」という方がずっとずっと素敵な話だ。
朝日新聞1999年2/21『エイジ』(評者斎藤美奈子
既存の『エイジ』書評に異を唱えている。あんまり他の書評に対抗する書評って見かけないな、そういえば。
『すばる』1998年2月号『ナイフ』日経新聞2003年9月28日『疾走』(評者盛田隆二
週刊現代』2003年2/1号『トワイライト』(評者山崎浩一
やっぱり、重松清と関係のある人たちが書く書評は面白いし的確。
週刊文春』2003年11/27号『お父さんエラい!』(評者赤井三尋)
帯同様、評者も落涙したそう。学生の私にはどこが泣きどころなのかよくわからない。
朝日新聞2002年3/3日『週刊現代』2002年3/9号『流星ワゴン』(評者北上次郎
いずれも特に感想なし。
読売新聞2001年5/27日『口笛吹いて』(評者上田紀行
同じく感想なし。
週刊東洋経済』4/17号『ニッポンの課長』(評者田中秀臣
本の紹介中心で、素直な読後感を述べていた。

10/6の対談

(内容についてはid:amanomurakumo:20040825をご覧下さい)
受講券が送られてきた。一緒に入っていたリーフレットによると、思春期の子どもたちのこころに親たちはどうアプローチしていくのか
みたいな内容のようだ。大人ばっかりの中に、学生(私)がポツーンといる客層になるのだろうか。まあ、それでもぜんぜんいいけど。
しかし、3360円は高いよな。ハードカバー2冊分か。それに見合う内容の対談であってほしいものだ。