BRIO』7月号

光文社が出してる、ちょっとかっこいい大人向けの雑誌『BRIO』7月号を読む。といっても目当ては重松清の「エスキス'80」だけ。連載してるのは知ってた(今号で11回目)けど、実際に読むのは初めてだ。だけど、本当に読んでよかった。なんせ舞台は大船、そして今は無き横浜ドリームランド。私は毎朝、大船駅から都心に出かける人間で、ドリームランドも5回ほど行ったことがあり、そこでたくさんの思い出を作ってきた。しかし、時代の流れというやつで、数年前に遊園地はつぶれてしまう。その場所、風景を重松清は80年代の視点で描いてくれた。率直にいってうれしい。だってまだまだ忘れたくないから。

ダ・ヴィンチ編集部編『君へ。つたえたい気持ち三十七話』(メディアファクトリー

ダ・ヴィンチ』の巻頭に連載されていた*1、電話、FAX、e-mailなどのコミュニケーションをテーマにした人気作家37人による5〜6Pの小話。フィクションを書く人もいれば、ノンフクションの人もいる。
いずれも作家の個性がよく出た文章で満足だったが、なかでも高橋源一郎の文にはとても感動。重松清は『お父さんエラい! 単身赴任二十人の仲間たち』(講談社)を書くための取材中のエピソード。

*1:いまも連載中だっけ?