木皿泉著、重松清解説『昨夜のカレー、明日のパン』(Kindle版、2016/1)

大ざっぱにいうと、日常を描いた小説。夫を亡くしたテツコと、その義父、さらにテツコの恋人・岩井によって物語が繰り広げられる。
うまいなあというのが第一感。本職の小説家ではないのに、ものすごく読みやすい。
作品としては、人生を変えるようなものではないものの、日々のちょっとした助けになりそうな気がする。

『Number』905号

地方大会開幕特集「甲子園を夢見る夏。」で、巻頭言「ふるさとの高校野球」を書いている(全1ページ)。
余談だが、特集は面白かった。注目選手ギャラリーは写真の構図がユニークだし、地元メディアが選ぶ「ふるさと名勝負49」はすごく読みごたえがあった。地方大会には知られざるドラマがまだまだあるんだなあと。
特集に続く形で、秋山翔吾のインタビューも載っている。西武ファンとしてはこれも興味深く読んだ。高校時代、秋山と周囲にあった温度差を、当時のチームメイトが証言している。