西武×ロッテ(25回戦、西武プリンスドーム)

西口文也引退セレモニー

私事だが、毎年10月1週の木曜日に定例行事がある。それがホーム最終戦とかぶってしまうと、すごく悲しい。去年とあとは2009年がそうだった。
今年はめでたくずれた。本当によかった。
チケットは外野席。立見でもいいやと思い、16:00ごろ到着。立見2列目になった。平日とはいえ出足が早い。なお前の人たちが序盤で消えて前進できた。ラッキー。

白熱の3位争い

ライオンズが4位マリーンズに1.5ゲーム差をつけているが、残り試合はマリーンズのほうが多い。とても大事な一戦だ。そこに西口の引退が重なった。ゲーム展開によっては登板がかなわないかもしれない。
こういうときに限って、接戦で延長になったりするんだよな。そうでなくても、セレモニーがあって長くなる。都内から藤沢までの深夜バスを事前にチェックしておいた。

試合

ライオンズの先発は岸が回避したため菊池。
【1回表】デスパイネがレフト前タイムリー。とれるかなと思ったが、守備が深めだったか。(ロッテ1-0西武)
【2回裏】森がライトへ逆転2ラン。彼らしいライナーの軌道。(ロッテ1-2西武)
【3回表】デスパイネがライトポール直撃の2ラン。強振してライトへという打球は、カブレラのそれ*1を思い出させるものだった。(ロッテ3-2西武)

西口登板

【5回表】先発の菊池が2アウトを取ったところで、ベンチの動き。ちょうどブルペンでは誰も投げていなかったから、あれれと。
もちろんこんな状況で投げさせるのは西口しかいない。それにしても、接戦で使ったか……。使うことを重視するなら、出しづらくなる後半よりはこのへんがいい。ただ、菊池の登板はおそらくレギュラシーズン最後。長く投げさせるべきなのに継投になってしまった。延長突入で中継ぎが不足しないことを願う。
西口が対するのは井口。舞台は整った。井口としたら真剣勝負なのにやりづらいだろうが……。
2-1からの4球目を空振り。これは打とうとしたスイングには見えなかった。1球見送ってフルカウントからの6球目、縦スラが低めにはずれてフォアボール。大事な試合だから簡単にアウトにはなれない、それでも派手に打ち返すことはしたくない。そんな井口の配慮を感じた打席だった。推測だが、もしストライクゾーンにきたらカットしてボール球を待ったのではないか。
田辺監督がピッチャーの交代を告げる。球場のそこここから不満げな声が聞こえるが、状況を考える必要がある。CSをかけた大事な試合で、やすやすと追加点を許せない。クルーズに打たれてから交代では遅いのだ。
最終登板を見終えて思うのは、投げさせられてよかったなあと。たぶんランナーいたら出番がなかったから。

後半戦

【7回表】クルーズがセンターへタイムリー。(ロッテ4-2西武)
【7回裏】ラッキー7のLビジョンに、メッセージを掲げる森本・脇谷の姿が映る。バックネット裏のどこかで試合を見つめているようだ。
負けられない試合だったが、継投に入ったマリーンズ中継ぎ陣のまえにノーチャンス。痛い星を落とした。

セレモニー

ホーム最終戦を終えてのあいさつは田辺監督と牧田。ともに外野席前方からはブーイング。ボールの投げ込みを終え、選手はいちど姿を消した。
西口セレモニーで再び出てくる一同。当人以外はTシャツ(?)に着替えていた。
セレモニーは現役時代をまとめた映像にはじまり、他球団にいる元チームメイトからのメッセージへ。
名前を並べると、和田・後藤・長田・松坂・帆足・細川・原・中島・片岡・松井。ひとり映し出されるたびにどよめく。同窓会のような光景。長くやっていれば別れもある。
特に印象に残ったのは片岡。「交流戦で対戦して、まだまだやれると思っていた」という趣旨のコメントは、彼らしい謙遜。あの試合は、自分のタイムリーが決定打だったからね。
ライオンズ関係者からのメッセージに続いて、高木浩之とファン代表・小倉智昭からそれぞれ花束を受け取る。浩之が引退するときは西口が花を渡した。あれから7年か……。
西口のあいさつ。まずは「緊張している」と切り出した。感謝のなかにユーモアのあるすばらしいものだった。ノーヒットノーラン完全試合できなかったことを「未遂」と表現したのは味がある。

続いて岸と涌井から花束。さらに3人での写真撮影。この並びを見ると、いつか岸にも沢村賞を取ってほしいと思う。
順序を忘れたが、場内一周とラストピッチ。立見の私のところにも紙テープが回ってきた。グラウンドまでけっこうが距離ある。はたして届くのかと投げたがやはり無理。ただなかには成功してる人もいたので、練習次第か。ラストピッチは炭谷が相手でがっくり。やっぱり伊東監督に受けてほしかった。
投げ終えた西口はマウンドにグラブを置く。そして涌井も加わって胴上げ13回。
西口は選手の作った花道を抜け、ビクトリーロードをあがる。続いて他の選手もあがっていくが、さきほど西口が置いたグラブを高橋光成が拾うという演出があった。面白い発想だが、個人的には過剰に感じた。
最後の高橋光成がビクトリーロードをあがり終えて催しは終了。この時点で22:26。もしかしたらマリーンズファンとのエール交換などあったのかもしれないが、駅へ向かう。

NPB公式より

試合時間:3:09
観衆:32988

*1:2007年4月、バファローズのカーターから逆転サヨナラ2ラン。

藤沢13:34発→(小田急線・快速急行)→新宿14:31着
西武新宿15:01発→(西武拝島線直通・急行)→萩山15:30着
萩山15:35発→(西武多摩湖線)→西武遊園地15:42着
西武遊園地15:47発→(西武山口線レオライナー)→西武球場前15:55着
西武球場前22:32発→(西武池袋線直通・急行)→所沢
所沢22:44発→(西武新宿線・準急)→西武新宿23:23着
新宿23:35発→(小田急小田原線・急行)→相模大野0:13着
相模大野0:13発→(小田急江ノ島線・各駅停車)→藤沢0:44着