定期テストの過去問

私が塾に通うようになったのは、中1の秋ぐらいだっただろうか。親としては学校の成績が物足りなかったようで、半ば強制的にいかされた。
通ったのは市進学院という大手。当時、大船にできたばかり*1で「ここはどうか?」と親が提案。しかし、絶望的に合わなかった。数学の教員は魅力的だったものの、英語の人が憎たらしくて……。
そのころ私は野球部で、終わりは18時ごろ。急げば塾に間に合うが、いつも遅れていた。やはり、やらされるものは面白くない。
辞めたのは中2の夏ごろだと思う。「鎌倉のハイステップ(という塾)にいきたい」と、これは自分の意思で伝えた。
ふたつの違いを書くと、市進学院は首都圏に広く展開。一方ステップは神奈川ローカルで、特に湘南エリアで強い塾。私の通ったハイステップは、私立・国立を意識して普通のステップより難しいことをやる。
ここでようやく本題だが、ハイステップに入り「実技科目の過去問集」をもらった。鎌倉市の各校の過去問が数年分とじられたものである。
これはローカルな塾だからできることで、本当に助かった。実技科目のペーパーテストは教員次第でがらりと変わる。過去問のありがたみが主要5科目の比ではないのだ。他校のも載っているため、新たに異動してきた教員についてもバッチリである。
2月14日の朝日新聞で、情報公開請求で入手された定期テストの過去問が、ネットで販売されていると報じられた。著作権の問題はさておき、私の考えは次のとおり。
「塾通いに金をかけた人間だけが有利になるのはよくない。したがって、教員・学校・教委サイドが主体的に過去問を公表すべきである」
ところが、2月27日付声欄に書かれたことが難しい。山形の高校非常勤講師いわく、「定期テストを見れば、その学校のレベルがわかる。学校にとってはいわば『個人情報』に当たる学習進捗度が知られてしまい問題だ」と。
私のなかの「公表すべき」論は揺るがないが、それでもこの「個人情報」説は留意しておく必要があるように思う。

*1:私の高校時代につぶれた。