単なる雑記

朝日新聞地方版(神奈川)に特集「手ざわりの時代へ」1回目として、三浦しをんさんの文章が出ていた。その冒頭、新年の挨拶を「あけました」とだけ書く。喪中だったり、喜べない人もいるから……。
こういう繊細な感覚をもった人の書き物を年頭に読めてうれしい。

      • -

なんとなしに家の住所で検索してみた。すると、知らぬ間にグーグルのストリートビューに対応していたようで、自宅の画像が出てきた。そういう時代になったんだなあと感じた2011年の始まり。

文庫化

2月に朝日文庫で『ブランケット・キャッツ』が刊行されるそうだ。ちょうど3年での文庫化。

集英社創業85周年企画

コレクション「戦争×文学」全20巻+別巻1が、今年6月から刊行スタートとのこと。重松清の名前は4巻にある。
http://www.shueisha.co.jp/war-lite/index2.html

中華麺屋龍九麺(高座渋谷)で熟成つけ麺(大盛)。880円。並と大盛は値段同じ。やや高いが、正月に営業してくれていることを考えれば不満はない。

単なる雑記

世間の人は、旅行にいくときの持ち物リストってどうしてるんだろう。私はいままで、手帳のある1ページにチェックリストを作っていた。それで準備のときに開いて、印をつけていくみたいな。
だけど、そのリストを新手帳に書き写すのが面倒だなあと。なので、リストをメールで保存しておいて、旅行のたびにそれを行程表にコピペすることにした(行程表はいつも用意している)。
遠足とか修学旅行だと、そのへんは勝手に作ってくれるから楽だよなと思った。

中華麺屋龍九麺(高座渋谷)で梅わさび塩つけ麺(大盛)。930円。とろりとした感じで入っているわさびがいいスパイスになっている。うまい。

単なる雑記

革靴をはくと、靴下のかかと上がすぐに破ける。きのうは着用3回目のやつがだめになった。歩き方はそんなおかしくないはず。なぜならスニーカーでその症状は出ないから。
靴がゆったりめのサイズだから、中敷でも入れてぴったりにして履いてみようか。

原武史著、宮部みゆき解説『「鉄学」概論 車窓から眺める日本近現代史』(新潮文庫、2011/1)

親本はNHKのテキスト。そっちが出たときは、読む時間がなくてパスした記憶がある。番組のほうは1回だけ見たのかな。
本書は全8章立て。そのなかで、他の著作と重なってないように見えるのが1-2章と7-8章。前者では鉄道と作家の結びつきが、後者では鉄道をめぐる動乱の様子が描かれる。
後者を読むと、昭和が遠い昔になりつつあることを痛感させられた。前者は著者のやや強引なこじつけと思える部分もある。個人的な解釈は、そういう見方もできるという程度にとどめておかないとうさんくさくなる。
あと印象に残ったのが、堤康次郎の発言を引いた箇所(p.152)。少なくとも本人の述べるところでは、単に国分寺と立川の中間だから国立というだけが命名の由来ではなかったわけだ。

      • -

本書とは関係ないが、面白いページを見つけた。原さんが塾高から早稲田にいった理由、そこから大学院へと至る道すじが書かれている。
http://www.ut-life.net/people/t.hara/

中華千里飯店(藤沢店)でチャーシュー麺。750円。チャーシューは4枚入り。普通のラーメンだと450円で1枚。つまりチャーシュー1枚あたり100円になる。

原武史著『沿線風景』(講談社、2010/3)

本書のもとになっているのは『週刊現代』の「リレー読書日記」。雑誌掲載時に何回か読んでいたのだが、筆者と同行するうちの「戸井さん」を作家の戸井十月だとなぜか勘違いしていた(実際は講談社の社員)。そんなもんで、原さんとは絵がつながんないなあ、なんて思っていた。
それはさておき、この『沿線風景』では本の導く小旅行が展開されている。私としては訪れた場所よりも、食べたもののほうに目がいった。というのは「鉄道ひとつばなし」だと、ほとんど駅そば・駅弁だが、本書では駅から離れた食事もしているから。そんなところが斬新だなあと……。
その土地土地で感じたことは原さん個人のものなので、ああそうなんだぐらいにしか思わないが、西武はうどんをPRしたらどうかという指摘(p.34)と、今後の家族のありようを思った部分(p.265)には、いたく共感した。

『赤い文化住宅の初子』

去年の年末にテレビ東京(だったかな)で、放送されていたので見た。大味さのない物語だが、案外こういうのがリアルな貧しさなのかもしれない。
広島が舞台という設定らしいが、三浦半島の景色が出てくる。このへんの評価は原作を読んでない私にはできない。

「知」の十字路(番外編)原武史×中川家礼二

前年度は7回いった公開セミナー。今年度はこれが最初で最後。まさか1回しかこないとはね。自分でも不思議。

      • -

対談が始まってまず感じたのが、礼二の発声のよさ。よく通る声で、さすがしゃべりで商売してる人間だなと感心する。
きょうの客は当然、鉄道に興味がある人だけではない。なので、好きになったきっかけとか、そのへんから話をするんじゃないかなというのが私の予想だった。
しかし原が最初に振った話題は新幹線。これはうまい選択だった。広がりもあって、一般人にもなじみがあるから。しかも『笑う鉄道』とかぶらない。
「新幹線のアイスはなんであんなカッチカチなのか」と礼二。私が食べたのはもう15年以上も前なのだが、本当そうだよな。
車掌のマネあり、新幹線のトイレが流れる音の再現ありで、飽きさせることなく話す礼二。その姿に鉄道への愛を見た。京阪から車内アナウンスの音声を頼まれたが、情緒がなくなってしまうと断ったそうだ。ここで情緒という言葉が出てくることにも、すごく好感がもてる。鉄道とは単なる移動手段ではないのだ。

      • -

なお、礼二につられて原もさまざまなマネを披露していたが、御堂筋線の接近音以外は個人的に笑えなかったことを付記しておく。

丸源ラーメン(本郷台店)でチャーハンランチ。924円。肉そばと鉄板玉子チャーハンのセット。
肉そばは醤油味のスープでちょっと辛い。それ自体は悪いことではないものの、うまさがないのが残念。チャーハンはあえて鉄板の意味を感じられない。普通にチャーハンに玉子まぜとけばいいじゃんと思う。
以前は本屋だった店舗なので、スペースが無駄に広かった。

酒井順子×関川夏央×原武史『鉄道旅へ行ってきます』(講談社、2010/12)

3人で旅行しながらの鼎談が6本に、各自のひとり旅が1本ずつ。以上は『小説現代』初出。あとはまえがき(原)、なかがき(酒井)、あとがき(関川)的なものが書き下ろしで収録されている。
走行中の部分と関係ない話が多いなというのが全体的な印象。あとは原さんのかばん。最初4回ぐらいは手提げで使いにくそうなサイズのやつ。だが、その後は背負うバッグにチェンジしている。やはり本人も同じことを感じたか。
原さん酒井さんのこだわりはわかっていたが、関川さんは分岐に注視する。素人には知識のないところだ。しかし、北藤岡西枇杷島が紹介されているのを読んで、興味がわいてきた。それが収穫かな。いままでどういうふうに面白いのかわからなかった。

      • -

おとといの日記で書いた『沿線風景』には、1回だけ行動をともにするFくんという人物がいる。そっちの本では塾高鉄道研究会の後輩としか書いてないのだが、本書(p.48)によると福田和也の息子らしい。なるほど。鉄研の後輩なんていっぱいいるだろうに、なんでそのFくんが加わることになったのか。そこにまったく触れられてなかったんだよな。原さんの本はいろいろ読まないと、疑問が残る設計のようだ。不親切な!

広池浩司著『入団への道 夢をつかむまでの軌跡』(ザメディアジョン、2010/3)

全日空の一般社員だった1997年、カープの入団テストを受験。ドミニカ修行を経て、翌年ドラフト8位で指名を受ける。入団後は主に中継ぎ投手として活躍し、2010年限りで引退。ライオンズの打撃投手に転身する。そんな著者のブログから選りすぐった1冊。
内容は約半分が、タイトルにある「入団への道」。そのなかでも異国で過ごした日々に大半があてられている。
やはり本にまとまるだけあって、べらぼうに面白い。いくつか印象に残ったところをあげると、ドミニカ編では大目標だけでなく中期・短期の目標も設定すべきだと気づくシーン(p.38-39)。具体的なエピソードつきで語られると、大切さが身にしみてわかる。
そのドミニカから帰り、テスト生として参加した秋季練習で、若手選手から馬鹿にされるところも読みごたえがある。「25歳半人前」「(著者が)プロ入りして10年やるとしたら35歳。絶対無理」。そういって笑われたことが、反骨心を植え付けた(p.74ほか)。高卒間もなかったこの選手、本になるにあたっての加筆で、「今でも現役」だと明かされている。それで林昌樹だとほぼわかってしまうわけだが、購入した人へのサービスとしては悪くない。今でもウェブではただで読めるわけだからね。
あとは、嫌なサインの頼まれ方(p.72-73)がとても参考になった。こういうことをきちんと形にして伝えられる選手の、いかに少ないことか。ライオンズのスタッフになった著者が、これからどんな気づきをブログで示してくれるのか。それが楽しみでならない。
2010年5月4日第2刷発行。

単なる雑記

きょうの朝日「声」欄にこんな投書があった(要約)。

アナログテレビを買い換える予定がない。したがって7月の地デジ移行後は、NHKの受信契約を解除したい。しかし、そのためにはテレビを処分したという証明が必要になっている……。

私はそんな馬鹿なと思った。だって、たとえばゲームをするためにテレビは持っているものの、アンテナ線をつないでないというケースは十分考えられるだろう。なんで捨てなきゃいけないのか。
検索してみると、日本放送協会放送受信規約にはこう書かれている。

(放送受信契約の解約)
第9条 放送受信契約者が受信機を廃止することにより、放送受信契約を要しないこととなったときは、直ちに、その旨を放送局に届け出なければならない。

補足しておくと、「受信機」については「家庭用受信機、携帯用受信機、自動車用受信機、共同受信用受信機等で、NHKのテレビジョン放送を受信することのできる受信設備をいう」とされている(第1条)。
さて、どうだろう。「廃止」とは広辞苑の定義にしたがえば「やめて行わなくすること」だ。捨てろとはいっているようには読めない。NHKの横暴には毅然と抗議したいものである。

藤沢周著、若林正恭解説『オレンジ・アンド・タール』(光文社文庫、2010/12)

親本は2000年、朝日新聞社(当時)刊。それは持っているのだが、文庫版も購入とあいなった。オードリー若林の解説があまりにもすばらしいからだ。
人には現状維持の習性があるらしい。このまえ新聞で読んだ。「オレンジ・アンド・タール」の高校生たちもそう。何かを始めない、始められない。読んでいると心を乱される。それは私がまだ青いからなのだろうか。
トモロウさんはいう。意味なんて最初からねえんだと。鬱屈とした日々のなか、なぜ生まれてきたんだと時に憤る私。そうか、意味なんてなかったのか。
本書はさざ波をたてるかと思えば、気持ちを楽にもする。まるで現実の人間関係のようだと思った。
そして5年ぶりの再読には、自分が過ごしたこの5年間がしっかり反映されていた。それが少しうれしかった。

      • -

連載時からは12年以上たった。その間、トモロウの入院した病院は移転し、榎本加奈子は佐々木と結婚した。どうでもいいことだ。小説のスピリットは何も揺らいでいない。

1月7日付朝日新聞夕刊

「1991年に生まれた君へ 逆境で気づく希望への器」というタイトルで、成人する人へのメッセージを寄せている。
http://book.asahi.com/clip/TKY201101070273.html

文庫解説

小学館文庫の新刊『0マイル』という本の解説を書いている。感想は読後に。

樫崎茜著、瀧井朝世解説『ボクシング・デイ』(講談社文庫、2010/12)

「き」と「ち」がうまくいえない小学校4年生の女の子、栞(しおり)。「ことばの教室」に通っている。
……と書くと、吃音を思い浮かべる人もいるだろうか。しかしそうではない。
吃音は精神面のことだが、栞が抱えているのは技術的な問題だ。私も「ことばの教室」にいっていたが、円形をした薄いウエハースのようなものがある。作中ではせんべいと呼ばれるそれを口に入れ、舌のあたり具合を確認しながら発音の練習をする。
障害というほどではない。しいていえば「苦手なもの」か。栞はそういうところをもっているのだが、本書はさほどフォーカスしない。
学校生活でさまざまなことが起こる。たとえば校庭の木が伐採されるという騒動がある。そんな日々のなかを、栞は「ことばの教室」の佐山先生や友だちと生きる。そして心を豊かにしていく。
著者がうまいのは、上でも触れたが発音のことを大問題として書かないところ。そうはせずに、日常の1コマにのぞかせる。たとえば栞と話していた知り合いが笑った。発音がうまくいかず馬鹿にされたのかと心配するが、まったく関係なく、ほっとするシーンがある(p.114-115)。
あるいは、実際に笑われた帰り道、気持ちを立て直せなかったという場面もある(p.55-57)。
本書はこういった内面の描写、つまり小説の面白さでもあると思うが、それを存分に味わえる1冊だった。

      • -

瀧井の解説は正直いってひどい。
「本作のほかにも『ヨルの神さま』、『満月のさじかげん』と、若い人の迷いや痛みを丁寧にすくいとった作品を上梓しています」
本当にこの2冊を読んでいるのか。そのうえで「若い人の迷い……すくいとった」とだけしか感じられないのか。著者すら気づいていない共通点を読み取るとか、そういう気概を見せてほしい。
もちろん読んでないというのは論外。それなら他の作品の紹介をしてはいけない。
それから講談社の本にしては珍しい誤植を発見。
「小松先生は黒板を通り越すて、」(p.116)
もうひとつ。会話文のかっこ終わりには「。」をつけていないのに、1箇所だけその方針に従っていないところがある(p.206)。私には意図のないミスに思える。

単なる雑記

高木美保というタレントがいる。以前、ある番組で幻冬舎見城徹がいっていた。「高木のマネジメントはうちがやっている。うちがやりたいからじゃなくて、高木がやってくれというから……」*1
私には「嗚呼!バラ色の珍生!!」に出てた印象ぐらいしかなかったのだが、これを機に見城人脈のなかにいる人と位置づけられた。
その高木が、日本経済新聞の「学びのふるさと」というコーナーに出ている(1月7日付夕刊)。小1のころ、クラスである問題を考えた。高木は相手の意見を乱暴に否定し、しまいには誰も味方がいなくなる。結局当たっていたのは高木だったのだが、正解なのに悲しくなってしまった。そこに担任の先生がやってくる。
「自分が正しいと思ったことを貫いたのは本当に偉い。大人になっても絶対忘れちゃだめ。信じたら貫ける大人になりなさい」
そして後の人生にこの言葉が活きていく、というふうに記事はつづられる。
ものすごくいい話だ。と同時に、見城と高木の結びつきは信念のレベルにも及んでいることが想起された。

*1:おぼろげな記憶に基づく引用。

単なる雑記

「目的地がわかりにくい場所だ」という趣旨のメールが、携帯電話に送られてきた。「印つきの地図を添付しておくから参照しろ」と。
ガラケーパケホーダイにしてない私は、すんごい腹が立つ。受信に料金がかかるってことを、わかってるのだろうか。
添付ファイルは、pdfとjpgでそれぞれ350KBぐらいあった。計700KBだ。
さてさて、いくらかかったのか。
ドコモの場合、100KBを超えると取得が自動ではなく、iモードメールサーバーから自分で取りにいくようになっている。そういえば、メールに「期限1月24日」とか書いてあったもんな。それを過ぎるとサーバーから消すんだろう。700KBまるまる課金されないとわかって、まず一安心。だって、pdfとjpgって私は片方しか見てないけど、たぶん内容いっしょだもんな(pdf見られない携帯の人のために、あえてjpgもつけたんだろう)。
それで片方分、つまり350KBにはいくらかかっているのか。FOMAパケット通信料は1パケット0.21円。1KBは8パケットに当たる。
以上から計算すると、350KBは588円だ。松屋デミたまハンバーグ定食が食えてしまうのである。
今度からPCに再送を要求していいよな、これは。

単なる雑記

他人のblogを見ていて、ある表記に違和感をおぼえた。誤植っぽいのだが、どう誤植なのかわからず検索。
人の「声」か。それぐらい検索せずとも気づきたかったな。ちょっとショック。

富士見中学校校歌

作詞を重松清が担当。完成した曲が1/13の参観日にて初披露されたと長野日報の記事に出ている。
2/18に校歌披露の式があり、作詞・作曲のふたりも招待されるとのこと。
学校は、特急あずさも一部停車する富士見駅のそばにある。
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=20233

カシオペアの丘で

演劇集団円による舞台の日にちが決まっている。4/15-4/28。
http://blog.livedoor.jp/hideaki_141/archives/51857626.html

『私が嫌いな私』

重松清公認レア・アイテム(『鳩よ!』1999年5月号参照)。ヤフオクに2000円で出品されてたけど、入札なしで終了した。
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f99863329

単なる雑記

Twitterって、ユーザー名の変更ができるんだと知る。しかもフォロー&フォロワーはそのまんまで。
なぜそのことに気づいたかというと、原武史が新しくなってたから。ちなみにまえは「hpcjp」だった。

藤沢8:54発→(小田急線・快速急行)→大和9:07着
大和9:25発→(相鉄線・急行)→二俣川9:35着
二俣川17:43発→(相鉄線・急行)→大和17:53着
大和17:57発→(小田急江ノ島線・各駅停車)→藤沢18:21着

インドネパール料理ミトチャでランチ(シーフードカレー)。800円。カレー、ナンorライス(おかわり自由)、ドリンク、サラダのセット。
ナンがおいしく、店の雰囲気もいい感じ。また機会があれば。

稲葉なおと著、重松清解説『0マイル』(小学館文庫、2011/1)

フォトグラファーの主人公が息子を連れてアメリカはフロリダへ。ホテルの姿を写真に収めるべく、北へ南へ車を走らせるという長編小説。
率直に感想をいうと面白かった。写真家のリアルというか、一般人にはわからない面を知ることができる。それも単に情報として書かれているのではなく、物語の面白さのなかへ埋め込むことに成功している。
たとえば、街を撮影していて、通りすがりの人を写したくなるとする。気づかれたら、いい顔はされない。そこで主人公は小技を使う。
あるいは撮影にあたって許可を取る・取らないといったことも、重要な戦略であるらしい。
繰り返しになるが、こういった要素をストーリーに組み込めている。だから著者はうまい。
そしてもうひとつ。父子の関係がうつろっていくのも本書の読みどころ。どうして見事なエピソードを次々考えつくのだろうかと感心するのだが、その見事さがあだになりかけているかなとも正直なところ思った。

単なる雑記

朝日新聞の地方版(神奈川)に「我らの鉄研時代」というコーナーがある(隔週掲載)。
県内にある学校の鉄研が鉄道にかんする小話を書いていて、最初が武相高校、以降神奈川工大、法政二高と続く。
ローカルな鉄道ネタをローカルな人たちがするというのは、なかなか面白い。ウェブでも読めるので、鉄道に興味ある方はぜひ(下記URLの下からみっつめのくくり)。
http://mytown.asahi.com/kanagawa/newslist.php?d_id=1500016

ガキ大将(藤沢市川名)でとんキャベツめん(中辛)。850円。ブログを見返すと、2年以上いってなかったらしい。

塩田武士著『盤上のアルファ』(講談社、2011/1)

社会部から文化部に左遷され、興味もない将棋を担当することになった新聞記者・秋葉。時おそくしてプロを目指そうとする30代の男・真田。このふたりが織り成す物語。第5回小説現代長編新人賞受賞作。
帯には「これぞエンターテインメント!」とある。まさにそのとおりだと思う。相沢・加織・静という女性たちの描写を見ると、読者の引きつけ方がよくわかっているなと感じる。
そして文章もうまい。「エレベーターには乗らず、一階から階段を一歩一歩踏みしめるように上がってきた。何故そうしようと思ったのかは、自分でもよく分からない。ただ、遠回りしてきた自らの歩みを確認したかったのかもしれない」(p.226)。この部分だけ読んでも、力のほどがわかる。
しかし一方で、面白い以上の何かがなかったという気持ちもある。しいていえば、ふたりがこの先の人生に思いをめぐらせる部分(p.213-215あたり)がいまの時代っぽいなと思ったぐらいで。
だから今後、著者が何をどう書いていくかは興味がある。これの続編なんて楽なところには逃げないでほしい。

広島本大賞

広島の書店とタウン誌による企画。対象は広島が舞台、もしくは広島がらみの著者の作品。ノミネート11作品のなかに『ビフォア・ラン』が含まれている。発表は3月下旬とのこと。
http://ameblo.jp/hirobooktaisho/entry-10717358476.html

だいぶ前の話

石田ゆり子「お茶っコ日和」によると、2003年2月におこなわれた石原正康さんの結婚式に重松清が出席していたそうだ。
2004年1月24日付の朝日新聞によると、石原さんは1962年生まれ。80年に法政大学経済学部入学とあるから早生まれで、(同じく早生まれの)重松清とは1歳違いになる。
石原さんは85年、アルバイトとして『月刊カドカワ』編集者になる(その後、88年に入社)。このころから接点があったのだろうか。
http://webmagazine.gentosha.co.jp/ishidayuriko/vol65_ishidayuriko.html

大誤植?

朝日新聞の神奈川版に「図書館の雑誌 スポンサー募集」という記事が出ていた。納入する雑誌を企業等に買ってもらい、その見返りに「提供・・・・」といった広告をするそうだ(下記URL)。
http://mytown.asahi.com/areanews/kanagawa/TKY201101200539.html
末尾のURLは、募集している厚木市立中央図書館のページ。それを読むと、広告できるのは3箇所。まずは表紙の一部分。それから裏表紙(雑誌と同サイズのチラシを貼り付ける形式)。そして配架される棚。
それぞれについて、使用する用紙の重さがこう規定されている。
「90kg以上135kg以下の用紙とする」
90kgだったら、雑誌本体どころか人間よりも重いだろうよ……。きっと90gの間違いなんだけど、下記URLもそこにリンクされているPDFも全箇所が「90kg……」ってありさま。なんか自分、勘違いしてるのかなと不安になってしまう。
http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/shiminbenri/kosodatekyoiku/toshokan/annai/oshirase/d016452.html

高橋陽一著『キャプテン翼海外激闘編 EN LA LIGA 3』(YOUNG JUMP COMICS、2011/1)

珍しく面白かった。ナトゥレーザはベンチだと監督がぶちあげるシーンとか。あとはピントという人物を出すことで、試合以外の部分を描き、ストーリーの単調化を免れているのもいい。

藤沢8:54発→(小田急線・快速急行)→大和9:07着
大和9:25発→(相鉄線・急行)→二俣川9:35着
二俣川17:12発→(相鉄線・急行)→大和17:22着
大和17:25発→(小田急江ノ島線・急行)→藤沢17:42着

出雲そば いいづか」(広島市西区天満町)

ツイッターで知ったのだが、重松清のサインが壁に直接書いてあるそうだ。
下は来店時のエントリ。女将さんが重松清のことを大好きで、店にサインはなしという戒律を崩してまで書いてもらったとか。
http://okamipon.exblog.jp/14517963/

横浜市幼稚園教育研究大会

きのうは横浜で講演をしていたそうだ。下は講師(重松清)の接待をされた方のブログ。
http://hikarikdblog.blog134.fc2.com/blog-entry-101.html
下は講演を依頼した際のエントリ。
http://hikarikdblog.blog134.fc2.com/blog-entry-56.html

オール讀物』2月号

短篇「兄貴」が掲載されている。「うさぎ物語」の第4話と書かれていた。
昨年5月にシリーズが始まり、3ヶ月に1回ペースでの掲載になっている。

藤沢9:01発→(小田急江ノ島線・急行)→大和9:18着
大和9:25発→(相鉄線・急行)→二俣川9:35着
二俣川17:22発→(相鉄線・急行)→大和17:32着
大和17:39発→(小田急江ノ島線快速急行)→藤沢17:53着

加藤元著『山姫抄』(講談社、2009/10)

とある男と暮らすために田舎町へやってきた一花。狭い世界での人間関係、そして山姫伝説の存在する土地で、彼女は生活を始める……。
自分にとって苦手なタイプの小説だった。いや別に小説に限らないのだが、登場人物が多く、関係が入り組んでいる話は、頭のなかで処理できなくなってしまう。読み進めるなかで繰り返し説明してくれないかなと期待したが、それはなかった。だから、もしこの本を手に取る人がいたら、人間関係をしっかり整理してページを繰るのを強く勧める。
ストーリー運びには力があった。それと、伝説という題材をうまく扱えていると思う。事実が最後までちょっとずつしか明かされない。伝説は漠然としているがゆえに長続きするのだろうから、何でもかんでもつまびらかにしない展開は、題材に対してマッチしている。

      • -

第4回小説現代長編新人賞受賞作。著者はこの後、2010年7月に受賞第1作として『流転の薔薇』を出している。

単なる雑記

きょう新聞を読んで知ったところによると、地デジの普及率とは相当ばかげたものらしい。
「チューナーを持ってはいるが、アンテナが古いままでデジタル放送は見られない」人でも、機器は所有しているということで、対応済にカウントしてしまうそうなのだ。
今後、低所得者にチューナーだけ配って、まやかしの「対応済」に仕立てるのが目に見える。

      • -

話は少し変わるが、もうこれを機にテレビはいいやと思う人がいるかもしれない。そういう人が受信料を持ってかれないように、ワンセグ抜きの携帯電話が細々とは残ってほしいなと思う。

田牧大和著、高木秀樹解説『花合せ 濱次お役者双六』(講談社文庫、2010/12)

人騒がせながらも憎めない歌舞伎役者・梅村濱次。数々の騒動が彼の周りで起こる……。
時代小説は苦手なのだが、これはよかった。子ども向けアニメのような明快なキャラクター設定で読みやすく、書いているのも不快感ゼロの気持ちいい話だけ。エンターテインメントであることを意識しつくした作品といえる。
また、歌舞伎を知らない読者向けに書かれた解説もいい。かゆいところに手が届く感じ。

      • -

第2回小説現代長編新人賞受賞作。帯によると「シリーズ化決定」「現在執筆中」。プロフィールには、デビュー後「3年間で5冊の単行本を上梓するなど精力的に執筆を続けている」とある。たしかに新人賞を取った後、3年で5冊も出しているのは珍しい。

鈴木成一著『装丁を語る。』(イースト・プレス、2010/7)

過去に自らの手がけた本をピックアップ。装丁の意図を解説したり、裏話を打ち明ける1冊。
思いつくままに感想を書いてみると、まずカバーの写真だけで鈴木成一のすべては理解できないよな、ということ。当然、文字の組み方などにかかわってる例もあるだろうから。
あとは全体を通して、引き出しが多彩だなと思った。それはアイデアだけではなく、起用する人間もそう。息子だとか、請求書の文字が気になっていた業者にまで題字を書かせている……。
本書ではあまり触れていないことで、もう少し言葉がほしかったのが、文庫化の作業について。真逆のイメージで作成した上下巻が、文庫化にあたって3分冊に。仕方なく中間バージョンをイラストレーターにお願いした、という例が本書には出ている(宮部みゆきブレイブ・ストーリー』、p.60-61)。
しかし、もう少し様々なケースを見たかった。たとえば、単行本そのままダウンサイズすることもできたのに、あえて趣向を変えた作品もあるだろう。まあ、本の数だけ解説が出てくるところを厳選したのが本書なのだから、仕方ないといえば仕方ない。
とりわけ印象に残った本がふたつ。ひとつめは石田衣良『美丘』(p.186-187)。AV女優はいいとして、角川の社員を裸にしてしまうか……。本人にとったら得がたい経験だろうな。
もうひとつは、木村秋則のドキュメンタリー『奇跡のリンゴ』(p.150-151)。カバーは木村の豪快な笑顔。これが売れた後、2匹目ねらいで出た本は「ほとんどこんな感じでしたね」とぼやく鈴木成一
どれどれとネット書店で「木村秋則」を検索……。笑っちゃうぐらい同じ構図だらけだった。でも、2匹目ねらうんだったら、むしろ同じじゃなきゃいけないのかもしれないな。そう同情もする私。
奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録リンゴが教えてくれたこと (日経プレミアシリーズ 46)すべては宇宙の采配リンゴの絆―“奇跡”を支えた真実の人間ドラマ
木村さんのリンゴ 奇跡のひみつ (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)あなたの人生に「奇跡のリンゴ」をつくる本木村秋則と自然栽培の世界「お役に立つ」生き方 ~10の講演会から~

『Vリーグ観戦ガイドブック[チームの顔]』のメモ

2007

(p.27)江口理代(パイオニア)の「今までの失敗談」は「吉原さんに向かって『ともちゃん』と呼んでしまったこと」。吉原はどんな反応をしたのだろう。
(p.130)小野孝宏(ジェイテクト)の「好きな女性のタイプ」は紅音ほたる。企業の一員としてバレーやってて、こういうことを書けるのはある意味すごい。

2008

(p.20)上田かおり(久光製薬)の「心の中の師匠」は亀仙人狩野美雪ロベルト本郷。そういえば狩野は、チーム公式サイトの好きなスポーツ選手も松山光だったなあ。
(p.29)江口理代(パイオニア)の「他チームで仲のよい選手」は「ゆがんでいて、黒い肌の持ち主の○ッ○」
(p.52)松尾留比子(日立佐和)の「心の中の師匠」は「狩野朝美さん(狩野姉妹・長女)」。これは美雪の姉ということ?
(p.83)男子JTの総務に、森山淳子(元女子JT)がいる。
(p.129)小橋口祐嗣(つくばユナイテッド)の「プチ自慢」は「稲森いずみ中島美嘉と同じ中学出身」。鹿児島市の海の近くにある学校。
(p.135)山口将史(阪神デルフィーノ)の「プチ自慢」は「矢井田瞳が高校時代のマネジャーだったこと」。ほお。
(p.139)古藤千鶴(PFU)の自慢は「バレーの以外ことでTV2回、雑誌4回出たことがある」。どんなことだろう。

2008/09

(p.22)狩野美雪久光製薬)の最近好きな曲「でてこいとびきりZENKAIパワー!」
(p.27)小林亜里沙(岡山)のバレーを始めたきっかけは「小学生の頃に米村選手にあこがれて」。そうしていまも一緒にできている縁というのはすばらしい。

藤沢9:01発→(小田急江ノ島線・急行)→大和9:18着
大和9:25発→(相鉄線・急行)→二俣川9:35着
二俣川17:28発→(相鉄線)→大和17:38着
大和17:39発→(小田急江ノ島線快速急行)→藤沢17:53着

均元飯店(二俣川)で肉野菜定食。800円。客入りがいまいちな時点で当たりではないと思ったが、くわえ煙草で調理をしているのには閉口。灰が食い物のなかに落ちてたら……。そう思うと怖い。

桜庭一樹著『荒野 12歳 ぼくの小さな黒猫ちゃん』(文春文庫、2011/1)

山野内荒野(こうや)、12歳。父は小説家。そんな彼女が過ごす学校での日々、家での生活。
ちゃんと読むのは初めての作家だが、面白かった。女の子を描いた小説はいくらでもあるが、本作品は日常の変化が感情に対してもたらす影響にすごくセンシティブだと思う。制服を身にまとう、ブラジャーをつける、家庭環境が変わる、恋……。エピソードとして書くだけでなく、心の動きにまでつなげているから、女の子の真に迫った感じが出ている。
あとはセリフがユーモラスなのもいい。父親正慶の発言はもちろん、江里華が「好き」を説明するところ(p.71)なんかは笑うと同時に考えさせられもする。

      • -

単行本を3分冊しての文庫化。1ヶ月に1冊ずつ刊行。こういう形式だと、誰が解説を書いているのか現時点ではわからない。
私としては重松清かなと予想している。根拠は巻末にあるブックリスト。そこの筆頭に重松清の著作が載っている(文春文庫「エンタテインメント」のくくりで、著者名が「し」から「な」の部分を抜粋してある)。文春文庫は知らないけど、新潮文庫だと最初はたしか解説者のはず。でも、続刊のほうにもブックリストがついているとしたら、この根拠に意味はなくなるか。
ついでに書くと、予想は重松清だが読んでみたいのは五木寛之

『波』2010年10月号

中森明夫著『アナーキー・イン・ザ・JP』の書評を書いている。また同書の帯に推薦文も書いている。
http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/304632.html

『現代』2009年1月号

特別企画42年のクロニクル「『現代』は何を伝えてきたか」を書いている(全32ページ)。講談社の会議室に3日間通い、創刊以来のバックナンバーに目を通した筆者がつづる『現代』が伝えてきたこと。
重松清の文章について書くと、全体としては切り口の数が多すぎる印象。部分的なところでは、70年代後半の『現代』で学校と教師は悪くいわれ通しだったという指摘が面白い(p.324-325)。それだけ否定的に書かれながら、先生の権威はよく保たれてきたものだな。
あと、創刊のころの誌面と現在の両方に登場しているのが、田中角栄石原慎太郎ぐらいだという言及には失笑(p.339)。文脈上とはいえ、重松清石原慎太郎を持ち上げるとはね……。
もうひとつ。夫人が語る大宅壮一の姿は興味深い。夫人が買い物をする間、大宅はベンチに座り「人の流れ」を見るのが常だったそうだ(p.344)。私も人の流れをながめるのが大好きだ。もっとも、大宅ほど多くのことに気づけてないだろうけど。
合間に挿入される歴代編集長コラムは短いながらもいい。一番思うところがあったのは、発売当日に10億円の損害賠償請求を受けたという記述(p.338)。こうした高額訴訟に耐えられる体質がないと、スクープ系のノンフィクションはやってけないんだよな。そういう意味で休刊が惜しまれる。後継誌が刊行されはしたけれど。

藤沢9:01発→(小田急江ノ島線・急行)→大和9:18着
大和9:25発→(相鉄線・急行)→二俣川9:35着
二俣川13:16発→(相鉄線)→大和13:26着
大和13:31発→(小田急江ノ島線)→藤沢13:51着

ユーミン*1横浜市旭区中沢)でフライ&とん汁定食(コロッケ)。800円。1品1品にひと手間かかっていておいしい。日曜の昼でがらがらだったが、夜は飲みたいニュータウン住民が集うのだろうか。あまり飲み屋って、なさそうだもんな。
また店内の椅子やテーブルは適度にくたびれた感じだった。もしかするとニュータウンができたころからあるのかもしれない。

*1:漢字表記が出せないため、カタカナで代用。