西武×オリックス(8回戦、群馬県立敷島公園野球場)

いき

天気予報を見ていると、開催が近づくにつれ、雨→曇りと、よくなってきたので、いくことにした。きっぷはきのう購入。前橋は山手線内からだと、学割が使える距離になる。
大船6:11発→(湘南新宿ライン)→高崎8:53着
高崎8:55発→(両毛線)→前橋9:10着

前橋文学館

萩原朔太郎は前橋ゆかりの人物だそう。というわけで、「萩原朔太郎記念 水と緑と詩のまち 前橋文学館」なる場所にいってきた。
私が朔太郎にかんして知っているのは、鎌倉に住んでいた時期があるってことだけなのだが、まあいいだろう。もし文学館というものが、知識のある人のみを対象としているなら、多くの施設はつぶれているはずだ。
観覧料400円を払ってなかに入る。よくある人物紹介ビデオを見た後、企画展のスペースを回る。この企画展、本当はあしたかららしい。半分以上見たところで、「すいません。展示替えしているところなんです」みたいなことをいわれる。1Fはそんな感じ。
朝も早い9:45ぐらいだったので、客は私1人らしかった。しかし、2Fにあがったところで、修学旅行客らしき制服姿がわんさかやってくる。引率の先生らしきおばあちゃんに、「うるさくなりますけど、ゆっくりしていってくださいね」と声をかけられる。まあ、その言葉どおりにゆっくり見ていると、またさっきの引率の先生がやってきた。
「私、この文学館で解説ボランティアをしています、なんとかかんとかといいます」
引率の先生じゃなかったのか。それで、このおばあちゃんにいろいろと教えていただく。いや、半強制的に教えられる。まあ、要するにあれだ、日ごろ話し相手がいなくて寂しいおばあちゃんが、ここぞとばかりにトークを繰り広げる、みたいな。話し好きなのはけっこうだが、解説ボランティアなら、来館者が質問できるぐらいのスキを見せつつしゃべってほしいものだ。
まあ、そんな感じで、たいしていい印象は持たずに、文学館を後にする。
この後、もうひとつ萩原朔太郎記念館にいこうと思っていた。なんせ、これから野球を見にいく敷島公園というところのなかにあるのだから、見ないわけにはいかない。だが、6/5から再来年まで閉館だという。ちぇ、あと1ヶ月早く、このパリーグ公式戦があればなあ。

観戦前に

しておきたいことがあった。
試合がおこなわれる敷島公園野球場への一般的なアクセスは、前橋駅からバスなりタクシーである。しかし、1998年の前橋開催時の観戦録に、「終了後の臨時バスはなく*1、タクシーを使うことになった」という記述を見つけた。
タクシーなんて、金がかかるし、だいたいみんながタクシーに乗ったら、道路渋滞になりやしないだろうか。それがために終電を逃したら、むなしいことこのうえない。
そこで私が考えたのは徒歩。さっき、「一般的なアクセスは、前橋駅から」と書いたが、距離的には群馬総社駅のほうが近い。地図をみるかぎり、前橋駅までいく場合の、約半分である。
群馬総社駅から高崎方面の終電は22:00ちょうど。
さきほどの「しておきたいこと」というのは、この終電に乗るためには、いったい何時に球場を出れば間に合うのかのチェックである。
球場の外野ライト側入口から、ストップウォッチを片手に、ひたすら歩く。駅に着いた。タイムは改札手前までで38'29。走ったら30分ぐらいまで短縮できるだろう。とすれば、21:30ぐらいまで試合が見られそうだ。
一休みして、またストップウォッチを持ち、球場に戻る。タイムは38'13。ああ、きょうはよく歩いた1日だった。

入場券購入

当日券は15:00販売開始。売り場はホームベース側と、外野のバックスクリーン裏に2ヶ所(スクリーン裏は外野席用の売り場)。
ファンクラブの「会員指定席割引券」は、前売料金と同額になるとのこと。外野自由席券(1800円)を購入し、ライト側入口に並ぶ。チケットには、松坂と清原の写真があしらわれているのだが、ふたりとも出場選手登録を抹消されているのが悲しい。

開場

16:00に開場。入口に観戦約款が貼ってあったけど、手荷物検査はなし。なかの売店でも缶ビールとペットボトル飲料が普通に売られていた。
外野は、座席ではなく、コンクリートの段の上に直接座るようになっている。まあ、それはどうでもいい。驚いたのは、フェンスが人間の身長ほどの高さしかないことだ。見やすいのは大歓迎けど、これだとホームラン続出じゃないのかなと思う。現に、打撃練習中のボールがぼこぼこスタンドへ運ばれてくる。きょうは、初夏の花火大会になりそうな予感である。

グラボースキー

ライトスタンドが、冗談半分でバファローズ背番号26の名を呼ぶ。彼はなんと、両手を振ってそれに応えてくれる。大人気である。このことにはちょっと考えさせられた。
プロ野球選手って一般に、「いいぞいいぞ○○」とかコールされても、帽子を掲げたり、ちょこっと手を上げただけだったりして寂しい。彼みたいに、大ぶりな動作をして応えてくれると、やっぱりうれしいのだろう。

ライオンズ主催試合ということで

ウグイス嬢はインボイスSEIBUドームの人。試合開始までにかかる曲もドーム同様。国歌の演奏もあった。『L ism』も販売していたが、さすがに売り子はBlue Windsではなかった。

試合

始球式は群馬県知事。そうか、きょうの試合は、市ではなく県をあげてのイベントなのか。
ライオンズの先発は許。いきなり3失点してしまうのだが、ピッチング以上に気にかかったのは、ライト福地の肩だ。ランナー1塁の場面、ライト前ヒットで、簡単に3塁を許す。なんかもう、走塁の仕方が、福地の肩を考慮に入れているような気さえする。
バファローズ先発はデイビー。こちらは危なげないピッチング。ライオンズは許の後を継いだ宮越も打たれ、7-1。敗戦処理で小野投入。今シーズン初登板。3イニング0を並べたので、まあ及第点なのだろう。でも、ストライクを先行させてくれないと、安心してみていられない。
9回裏、1500安打まであと2本と迫った江藤を使ってくれないかなと期待したが、代打はなくゲームセット。バ7-ラ1。花火大会どころか、ホームラン0本という不思議な結果に終わった。

かえり

試合終了。21:25である。まあ、事前のシミュレーションからして、少し走れば22:00の電車には間に合うだろう。でも、せっかくだから走る。走って、もう1本前、21:46を目指す。会場にゴミ箱がなかったから、左手には食べ終わった弁当の箱を持ったままの疾走である。
駅に着いた。21:45。汗がだらだら。おまけに、ひざががくがくだ。あしたはきっと、筋肉痛なんだろう。
群馬総社21:46発→(上越線)→高崎22:02着
高崎22:30発→(長野新幹線・あさま554号)→東京23:20着
東京23:33発→(東海道線)→大船00:15着
メモ:全区間で自由席を利用すると、特急料金が510円引になるそう。

*1:会場についてからわかったことだが、前橋駅いき無料シャトルバスが21:00と試合終了後に運行とのことだった。

桜の実という焼きそばメインらしき飲食店(前橋市住吉町2-8-14)で焼きそば定食。600円。焼きそばがメインって珍しいなと思って入ったのだが、大当たりだった。
この店の焼きそばは具を選ぶことができる。オーソドックスな「肉」から、「玉子」「唐揚げ」なんてのもあったかな(私は「ポテト」を選んだ)。こういうところがBグルっぽくていいなと思う。しかも量がめっちゃ多い。さらに、100円増で大盛なんてのもある。いったい、どんな分量の焼きそばが出てきてしまうのだろう。
ほかには、セルフだけど飲み物の用意がいい。水と茶ぐらいなら一般的だろうが、コーヒーまである。しかも、脇に氷まで置く親切さ。最高だ。
晩は球場内の売店(といっても常設ではなく即席)で買った楽々園のとんかつ茶めし弁当(700円)を食す。これも昼食同様の大当たり。たかがカツ、たかがごはんなのに、とてもとてもおいしい。
下記URLによると、敷島公園のなかにあるパークホテル楽々園というところが製造しているそう。茶めし弁当は「とり・とんかつ・さけ・焼肉・うなぎの5種類」「特にとんかつがヒット商品」か。ほかのも食べてみたいなあ。
http://www.chuokai-gunma.or.jp/m-yado/eachhotel/52.html
夜食は、壱六家(大船2号店)でラーメン(並、600円)と炒飯(350円)を食す。