鎌田東二『この星の光に魅かれて』(Moonsault Project)

ふと聞きたくなって、http://moonsault.net/から購入してみた。2800円。正直なところ、あんまり期待はしてなくて、話のネタになればいいな、ぐらいの感じだった。けど、すっごいよかった。
まず推薦文にびっくり。なんと、五木寛之が書いている。それも、頼まれたので嫌々書かされた、というものではなく、絶賛。こんなに誉めちゃっていいのかと思ったほどだ。でも実際に聞いて、最初から最後まで、私は鎌田東二に圧倒されっぱなしだった。
徹底的に作り込んだ音。渋みのある声。いわゆる「捨て曲」などまったくない。テイストとしては歌謡曲っぽいかな。これから毎日聞いてしまいそう。

鎌田東二『なんまいだー節』(Moonsault Project)

上のやつがデビューアルバムで、こっちが2nd。1stがよかっただけに、期待していた。が、1枚目ほどはよくなかったか。まあ、それだけデビューアルバムのほうにいい曲を詰め込んだってことなんだと思う。「なんまいだー節」は、教室で生で歌ってもらったときのほうが心を揺さぶられた。

鎌田東二を早稲田へ

講義要綱についている住所録によると、彼は埼玉県住まい(Moonsault Projectの住所も同じ)。京都造形芸術大学へは新幹線乗っていってるんだろうか。そんなことするんなら、早稲田の教授になってくれればいいのに。もう長く早稲田で教えてるから、そういう話はきてるんじゃないかと思うけど。法学部では1番人気らしいし。
授業中に歌っちゃうあたりが、早稲田にあっている。それに、自著の売込みに熱心なのも、また滑稽でいい。新刊が出たら、それについてのレポートを出せ、なんていっちゃうし。おかげで生協では250冊仕入れて即日完売だったとか。増刷分ができたのは、レポートの提出期限後。もちろんその頃には、誰も買わない。
授業で教科書をまったく使わないのに、『エッジの思想』という5040円(税込)もする本を買わされたのは、いい思い出だ。しかもこの本、授業とまったく関係のないエッセイ&コラム集。
2004年度あたりに、前後期別の授業になってからは、わざわざ別々の教科書を指定するようになった。どうせ使わねえだろう、と。でも先生が「毎年2人か3人は、僕の授業にはまる」とおっしゃってるから、いっそのこと、早稲田に専念し、鎌田教の布教活動に励まれるのがいいのではないだろうか。ほかより学生の数が多いし。
なんか誉めてるのか、けなしてるのかよくわからなくなってきた。

吉野家大船店で豚丼大盛。420円。Fというえなりかずき似の店員がいて、どうやら新入りらしく、テンパりまくっていた。私の隣に座った人(牛カレー丼注文)のスプーンを出し忘れて文句をいわれ、ろくに挨拶もできない。とにかく余裕がなさそうだった。
私が「ごちそうさまー」っていって、金払ってもサービス券(たまるとストラップがもらえる)くれないので、
私「サービス券下さい」
店員「は?」
私「いや、サービス券がほしいんですけど」
店員「え?ああ、そうか」
というやり取りの後で、ようやく目的を達して、店を出ることができた。これから頑張ってくれよ、少年。