テレビ出演予告

この間第1回が放送された、「映像の戦後60年」だけど、第2回も重松清が出るそうだ。NHK衛星第二で2/11、22:00から。
http://www.nhk.or.jp/sengo60/

小説すばる』2月号

ラブレター・イン・ブルーは、第3章の「月の光」。この『小説すばる』の連載、主人公の名字が野島。アパレル関連会社の社員として働く彼と、出産を間近に控えた妻を持つ父親としての彼が、並行して描かれていく。ふたつのストーリーを同時並行的に動かすのって、野島(伸司)ドラマの典型的な手法*1だけど、主人公の名前が野島なのは、偶然かはたまた。この第3話では、妻の出産がメインになっている。

オール讀物』2月号

シリーズ小学五年生ということで、掌編2つ掲載。一つ目の「正」は、学級委員の選挙についてのもの。私も、選ばれるのかな、選ばれないのかな、なんて思いをしたことがある。もう一つは「おこた」というタイトルで、少年と、その父の年の離れた妹とのエピソード。
前回、『オール讀物』に掌編2編が載ったのは2004年10月号だったので、今後も気まぐれに、という感じになるのだろうか。

小説新潮』2月号

今月は、順番からすると、『小説現代』の「どんまい」の月だけど、『小説新潮』の「きみの友だち」シリーズも掲載。第5話でタイトルは「にゃんこの目」。
中2の3学期、花井さんは、急に視界がぼやけることが多くなった。友だちだった志保が、スガっちと付き合い始めてしまい、ひとりでいることが増える。そんななかで病院通いしたり、人間関係に悩んだりというお話。第3話の「ふらふら」(『小説新潮』2004年11月号)では中1だった、恵美ちゃん、由香ちゃんが再登場する。終わりのほうで明らかになる事実から、まだ続きがあるようだ。1冊の本にまとめるときに、どういう構成になっているのか楽しみ。

小説現代』2月号

「どんまい」は次回の4月号掲載分で完結とのこと。夏の盛りぐらいには単行本となって、読めるのだろうか。

雑記1

上の『小説すばる』と『オール讀物』は、新宿中央図書館で読んだ。ここへは高田馬場駅から、さかえ通りというところを通っていく。『哀愁的東京』(光文社)に、「あの頃はまだ『国鉄』と呼ばれていたJRの駅の裏手に、風俗店の並ぶ一角があった」(p.14)とあるけど、ここがモデルになっている。もちろん、直接そう記されているわけじゃないが、このへんのことを知っている人は同じ感想を抱くらしく、泉麻人さんも指摘していた。
ここは今までにも何回か通ったことがあって、そのときは、風俗店が通っていて目に付くようなところにはなかったので、本に書かれているようなことは、過去の話なのかと思っていた。でも、よく目を凝らしてみると、「個室鑑賞ひまつぶし」という看板が。図書館から戻ってくるときは、もうあたりが暗くなってきて営業を開始したのか、ファッションヘルスの存在も確認できた。重松ワールドをよりよく知りたいなんていう人は、いってみてください。私?私はいこうと思わないな。それはモラルとか恥ずかしさとか、そういう問題じゃなくて、単にけちでお金を出すのが惜しいから。

雑記2

『哀愁的東京』(光文社)の装画はMAYA MAXXさん。以前に講演をやったとき(id:amanomurakumo:20041027)の情報によると、彼女は1985年早稲田大学教育学部卒業だそうで、もろに重松清と同じころに学生時代を送ったことになる。このふたりの対談なんかあったら、聞いてみたいな。

映画化

ご存知の方も多いと思うけど、『卒業』(新潮社)所収の「あおげば尊し」が映画化される。主演はテリー伊藤で、そのほか丹波哲郎薬師丸ひろ子らが出演とのこと。以下参照。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050120-00000019-spn-ent

1/27日本経済新聞夕刊

Book Shopという広告で、重松清が『いとしのヒナゴン』についてインタビューを受けている。

宮藤官九郎原作、山田玲司漫画『ゼブラーマン4』(BIG COMICS

前にも書いたけど、帯の推薦文が重松清。以前は、2巻までのものを5巻までに伸ばした、と書いてあったような気がするが、この号のあとがきでは、3→5になったとしている。どっちなんだろ。

婦人公論』2/7号 女のニュース男のニュース

学力低下の本質的原因は何なのかについて。

週刊現代』2/12号

メディア通信簿が重松清の番。内容は未読。

*1:と私が勝手に思っているのではなく、田村章が『だからこそライターになって欲しい人のためのブックガイド』(太田出版)でそう書いていた。