重松清雑誌リスト(2003年)

  1. 春号 文藝 河出書房新社 鷺沢萠へのインタビュー。彼女にインタビューするのは十年ぶり四回目で、過去三回はそれぞれ別のペンネームを使ったとか。別の箇所には鷺沢さんの本棚の写真もあり、『定年ゴジラ』、『日曜日の夕刊』、『カカシの夏休み』、『さつき断景』、『隣人』、『流星ワゴン』、『熱球』などが置いてあるのを確認できる。また、永江朗の連載「小説の幾何学」では、角田光代さんの『空中庭園』に触れるなかで、「郊外の団地族という点では重松清の小説群を(中略)連想する」としている。
  2. 1月号 噂の眞相 噂の眞相 「絶対安全Dランキング」の1年間の「総評」で85位に名を連ねている。
  3. 1月号 小説現代 講談社 高村薫インタビュー「二十世紀の言葉を探し求めて」の聞き手を務める。『晴子情歌』に関連したことが中心で、読んでいないとまったくわからない。終盤、高村薫が「逆に、重松さんはどう思われますか」と問い返すのだが、ここで高村さん同様、重松作品の謎が解けたような気が、私にもした。
  4. 1月号 Sesame 婦人生活社 この号より重松清をインタビュアーにした新連載がスタート。第1回目のゲストは糸井重里。子どもの性別による違いなど。ちなみにこの雑誌はこの号を最後に廃刊になっている(2015年7/1訂正:2003年3月から発行元を変えて続いている)。
  5. 1月号 ダ・ヴィンチ メディアファクトリー (昨年の)「装幀がもっとも良かった本」の4位に『流星ワゴン』(p.52)、また「Writer Best20」の濃い口少数意見として重松清の名前が出ている(p.188)。さらに、「今月のこの本にひとめ惚れ」では、「糸井さんのひとめ惚れ」として『小さき者へ』が取り上げられている(p.231)。
  6. 1月号 文藝春秋 文藝春秋 巻頭グラビア「社長の書斎」にて、兼子勲の本棚に『ビタミンF』が見える。場所は上から4段目、左のほう。
  7. 1月号 本の話 文藝春秋 「問いかけ続ける小説世界」というタイトルで『トワイライト』についてのインタビュー。
  8. 2月号 ダ・ヴィンチ メディアファクトリー 「ダ・ヴィンチBook Watchersの絶対読んでトクする20冊」に、『小さき者へ』の書評が掲載されている(p.197、評者:安藤哲也)。また、本紹介のページでは『きよしこ』が取り上げられている(p.201)。
  9. 2/1号 週刊現代 講談社 山崎浩一が『トワイライト』の書評を書いている。
  10. 2/14号 週刊ポスト 小学館 BOOK WONDERLAND「著者に訊け!」に、『トワイライト』についてのインタビュー掲載。バカボンのパパが41歳なのを知り、不惑のワクはワクワクのワクでいいじゃないか、と思ったとか。プロフィールには、170センチ、80キロ、O型とある。構成橋本紀子。
  11. 2/15号 週刊現代 講談社 金城一紀著『フライ、ダディ、フライ』の書評を執筆。
  12. 3月号 噂の眞相 噂の眞相 「七人のバカ」で地方都市の荒れる成人式に関連した発言(1月22日付朝日新聞eメール時評)が取り上げられている。また中森明夫「月刊ナカモリ効果」には、中森が安原顯についての不満を重松にぶちまけたという記述がある。
  13. 3月号 文藝春秋 文藝春秋 川端裕人による『トワイライト』の書評が掲載されている。
  14. 4/7号 婦人公論 中央公論新社 読者体験手記スペシャルを読んで「夫たちよ、この抜き差しならない状況を放置するな」というタイトルで語っている。構成平林理恵。
  15. 5月号 ダ・ヴィンチ メディアファクトリー 「monthly publish news」に「重松清、初のインターネット小説、好評連載中」という記事が掲載されている(p.12)。また、「『今』にたちむかうリアルエイジの物語」として『エイジ』が紹介されている(p.53)。
  16. 5月号 波 新潮社 大崎善生著『九月の四分の一』の書評を2ページ書いている。
  17. 5/1、8号 週刊新潮 新潮社 黒い報告書スペシャル「誘蛾灯に引き寄せられた公務員の『愛欲の日々』」という創作を執筆。
  18. 5/2号 週刊現代増刊 講談社 「どこにでもいるオジサンのひとりとして言いたい!」。個人情報保護法の問題点をわかりやすく説明している。 
  19. 5/22号 週刊文春 文藝春秋 村上龍著『どこにでもある場所とどこにもいないわたし』の書評を、「いまを生きるための<希望>とは」というタイトルで執筆。
  20. 6/30 きっずセレクションPart2 小学生のためのアンソロジー ネクスト編集部国語教育研究会編 「しゃぼんだま」(『半パン・デイズ』所収)の一部分を抜粋して収録。著者のプロフィールと他の作品も紹介されている。
  21. 7月号 ダ・ヴィンチ メディアファクトリー 「心と体に効く一行の言葉」に、「朝日が向かっています」という文章を書いている(のちに『君へ。 つたえたい気持ち三十七話』に収録される)。44ページには、歴代の直木賞受賞作ランキングがあり、『ビタミンF』は15位となっている。
  22. 8月号 中央公論 中央公論新社 「メディアはオウム報道の教訓を生かせたのか」というタイトルで森達也にインタビュー。映画『A』、『A2』のことをからめて。
  23. 8月号 本の旅人 角川書店 高山文彦との対談「言葉は森から生まれる」掲載。『疾走』の二人称、池袋通り魔事件などについて。
  24. 8/15、22号(8/9→8/22) NHKステラ NHKサービスセンター ドキュメンタリー「作家重松清が見つめた戦争」についてインタビュー。『最後の言葉』では見ることができないカラー写真がいくつか載っている。文:国友茜。
  25. 9月号 ダ・ヴィンチ メディアファクトリー 「ダ・ヴィンチ 今月の気になる本」というコーナーに、中村淳著『街のクジラ』。帯で重松清が絶賛していることが紹介されている(p.43)。
  26. 9/25号 週刊新潮 新潮社 おとなの羅針盤というJTの広告に、「頑固なカメラマンの一服」という文章を執筆。
  27. 9/25号 週刊新潮 新潮社 黒い報告書「自ら『バカの壁』を築いた二代目経営者の『狂言誘拐』」という創作を執筆。 
  28. 9/25号 週刊文春 文藝春秋 家の履歴書第439回に登場。これまでの引越しの歴史について。取材・構成朝山実。
  29. 10月号 噂の眞相 噂の眞相 井家上隆幸「ジャーナル読書日記」で『疾走』に触れている。『4TEEN』『ススキノ、ハーフボイルド』と並べて、「10代を何かの行為に駆り立てる力が<性>であること、それがいまは大人になった者のそれとは違うのでは?という感しきり」と書いている。
  30. 10月号 オール讀物 文藝春秋 ブックトークで『疾走』について語っている。内容は本紹介程度。
  31. 10月号 ダ・ヴィンチ メディアファクトリー 「今月のいぶし銀」(ハマる人はハマる本)に『疾走』(角川書店)が選ばれている。52ページでは「ライオン先生」のドラマ化についてちょっとだけ言及あり。220ページ『疾走』、221ページ『哀愁的東京』(光文社)の本紹介。
  32. 10月号 日本の学童ほいく 全国学童保育連絡協議会 ずいそう「心の寄り道」を書いている(全2ページ)。学童に通った長女について。
  33. 10月号 本 講談社 「家族いっしょ?」というタイトルの、現代の単身赴任の状況を考察した文章。
  34. 10/10号(10/4→10/10) NHKステラ NHKサービスセンター 月曜ドラマシリーズ『夢みる葡萄』に関連して、本を読むこと、読書の時間などについて語っている。
  35. 10/18号 週刊現代 講談社 『お父さんエラい!』(講談社)についてのインタビュー。仕事場を自宅以外にもうけたことなど。
  36. 11月号 潮 潮出版社 「カッコ悪く悩む姿を子供に見せよう」というタイトルで、昨今の少年少女の事件について、大人たちの対応のあり方などを語っている。
  37. 11月号 STORY 光文社 「BOOK」欄に著者インタビュー掲載。『哀愁的東京』について。
  38. 11月号 ダ・ヴィンチ メディアファクトリー インタビュー掲載。『哀愁的東京』(光文社)について。『お父さんエラい!』(講談社)、『疾走』(角川書店)にも触れている。ドラマ『ライオン先生』について、「もう少し時間があればノベライズも考えたかもしれないな(笑)」。
  39. 11月号 ちくま 筑摩書房 「始まりなんですよ!」という題で、のちに『教育とはなんだ』に収録されることになる連続インタビューを振り返っている。
  40. 11月号 日本の学童ほいく 全国学童保育連絡協議会 ずいそう「ただいまぁ!」を書いている(全2ページ)。夕方の時間、そこにある学童。
  41. 11月号 本の話 文藝春秋 「担当編集者から一言」のコーナーで『送り火』が紹介されている。
  42. 11/11号 FLASH 光文社 『哀愁的東京』を書いた背景について。サイン会と対談の告知も。
  43. 11/27号 週刊文春 文藝春秋 赤井三尋による『お父さんエラい!』の書評が掲載されている。
  44. 12月号 噂の眞相 噂の眞相 「絶対安全Dランキング」で29位に名前が登場。浜崎あゆみの歌詞についての発言が取り上げられている。
  45. 12月号 総合教育技術 小学館 インタビュー掲載。不登校が増える時代の学校、先生のあり方などについて。
  46. 12月号 Zenjin 全人 玉川学園 インタビュー掲載。物質的に満たされた現代、子どもの将来なりたい職業などについて。
  47. 12月号 ダ・ヴィンチ メディアファクトリー 「気になるあの人の気になる一冊」ちおうコーナーに岡本綾。ドラマ『ライオン先生』の紹介もあり。また、「新風舎文庫新創刊!」というページでは、盛田隆二著『ストリート・チルドレン』の解説者として、岡田幸四郎の名前がある。
  48. 12月号 本の話 文藝春秋 「車窓から我が家を眺めてみたら」というタイトルで『送り火』を書いたバックグラウンドについて。
  49. 12/7号 婦人公論 中央公論新社 石田衣良へのインタビュー。生きていくためのスキルや子育て、ニュータウンと池袋などについて。